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光害地で天体撮影7(NGC2237ばら星雲) [天体観測]

私の撮影環境下ではカメラの最高感度はISO1600しかなく、VR3X-Ⅱのフィルターで30秒の短時間露光、多数枚撮影をするにはF値は2.8ぐらい明るくないと駄目です。
フィルターサイズはM52なので逆算すると、所持している望遠レンズの中では口径48mmの「Ai Nikkor 135mm F2.8S」一択となります。
EDガラスなどを使っていないオールドレンズは色収差などが目立つので開放で撮るのは気が進みませんが、仕方がありません。当時のニコンの技術力を信じ撮影を試みました。

NGC2237 散光星雲 (ばら星雲)
赤経 06h31m48.8s 赤緯 +04゚56'50" (J2000) 光度 6.0等 視直径 80.0'
blog0419.jpg
2022/02/25 21h28m~
Nikon D50 Ai Nikkor 135mm F2.8S(絞り開放)
VR3X-ⅡFilter
ISO1600 30秒×73枚(総露出36分30秒) トリミング画角10.6°

73枚のコンポジットが功を奏し、先月の8枚コンポジットの時よりも圧倒的に、ノイズが少なくなりました。
それと予想に反して、開放で撮っても色収差が目立っていません。何故だかわかりませんが、DSS(DeepSkyStacker )でコンポジットすると、鮮やかな発色はしてくれませんが、恒星の周りに現れるパープルフリンジは目立たなくなります。その後マトリックス色彩補正などをしようとすると、途端にいつも通り色収差が目立ってしまうので、マトリックスカラーが関係しているようですが、とにかく謎です。
一方で、ゴーストは盛大に出現しています、特に画面左隅と画面下が目立ちますが、それぞれ、対称の位置に写っている、いっかくじゅう座の8番と13番の恒星(4等級)の反射した光が原因です。
昔のAIレンズは、最近のDXズームレンズに比べ、ゴーストが多い感じなのでコーティングの差があるかもしれません。
画角内に存在する光源に由来するものなので、対策しようがありません。せいぜい、輝度の高い恒星をイメージサークル内に入れない事ぐらいしか考えられませんが、それだと、撮影対象が限られてしまいます。
ただ、開放F2.8の明るさは捨てがたく、タイマリモコン2のおかげで、苦痛なく撮影が出来るので使っていきたいです。
そもそも、カメラにお金をかけずに、無改造の古いカメラで赤い散光星雲を撮ろうとするのですから、ゴーストぐらい当然の報いかもしれません。
ここは開き直って星雲の存在を自分のカメラで確認出来ればゴーストぐらい写り込んでも構わないといった考えでいこうかなと思います。



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