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マルチインターバルタイマリモコン2(SMD版)キット [天文機材・道具・雑記]

16年前のニコンD50は、設定時間間隔で撮影を行うインターバルタイマーの設定や長時間露出が出来ません。純正アクセサリーのリモートコードMC-36Aは上級機にしか取り付けられませんし、サードパーティ製品も取り付きません。そもそも、インターフェースが無いので、リモコンのML-L3で、ひたすらキッチンタイマーと睨めっこするしか方法がないのです。
極寒の中で短時間露光、多数枚撮影するには堪えられません。
そこで、この苦行から脱するために、ニコンD50に対応しているマルチインターバルタイマリモコン2(SMD版)キットを組み立てて利用することにしました。

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斜め背後から受光部へ信号発光となりますが、テストではこの位置でも十分に作動しました。
2022/6/25追記)
この位置では、夜間の本番撮影で作動しませんでした。

半田ごてを久しぶりに使ったので緊張しましたが、LEDと電源コードをつなげる程度で非常に組み立ては簡単。
家にあったホットシュー用自由雲台にプラ板を取り付け、そこへ固定しました。

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この電池ボックスはスイッチ付きなので便利です

電池ボックスはキットに含まれていませんでした。電源は3Vなので、単4乾電池2本用のものを用意して同じプラ板上に固定しました。
基板のプッシュボタンを押すたびに、7セグメントLEDが「0→1→2→・・・→9、A→・・・→E→F」と変化し、それぞれ1~10秒、15~40秒(5秒単位)のインターバル時間の設定ができます。
その設定後、信号の送信が始まります。

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写真の7セグメントLEDの表示「 E 」の文字は35秒の意味

このキットは、微速度撮影(タイムラプス)や比較明合成用で、設定時間間隔でシャッターを切ってくれるのみで、リモコンのML-L3のように全押し状態を保持してくれません
つまり、長時間露出が出来ません。(←ここ注意)

ではどのように利用しようと考えているかというと、
先ずは、カメラ側の設定をシャッタースピード「30秒」、ノイズ除去「する」にして、タイマリモコン側のインターバル間隔を「35秒」に設定します。
すると、最初の信号でシャッターが開かれ、30秒後にシャッターが閉じます。
5秒後(最初からだと35秒後)に2回目の信号が発するも、今度はカメラ側はダークノイズ処理中のため空振りとなります。
35秒後(最初からだと70秒後)に3回目の信号でまたシャッターが開かれ、30秒後にシャッターが閉じます。
これが繰り返されることになり、放置していても19分30秒後には16枚の撮影が終わることになります。
ISO1600のF5.6なら、30秒程度でヒストグラムのピークが1/4~1/3ぐらいに達してしまう光害の中での撮影です。30秒の短時間露光、多数枚撮影で、どのような撮影ができるか試していこうと思います。

blog0417.jpg
写ってないですがアルミホイルを細く捩ってジャンパーピンを作りショートさせました。

また、写真の黄色丸部の端子をショートさせるとタイマーの時間が秒から分になり、1~40分として使えるようになります。
この機能も利用できそうです。
例えば、約4分程度(ノイズ除去含めて8分)の露光撮影が必要な場合、
通常なら、カメラ側の設定をシャッタースピード「バルブ」ノイズ除去「する」にして、リモコンでシャッターを開き、ひたすらキッチンタイマーを気にしながら約4分経ったのちシャッターを閉じ、その後カメラ側は約4分ダークノイズ処理。といった流れで撮影していましたが、アイデアとしては、
まずカメラ側の設定はそのままにして、タイマリモコン側のインターバル間隔を「4分」に設定します。
すると、タイマリモコンから初回の信号が送られ1秒以内のシャッター開閉が行われ、無駄な1枚の撮影が終わります。
その刹那にリモコン(ややこしいがML-L3の方です)で、シャッターを開きます。
すると、約4分後にタイマリモコン側から2回目の信号が送られシャッターが閉じ、その後カメラ側は約4分ダークノイズ処理。といった流れです。
この方法だと、最初にシャッターを切ってしまえば、後は特に時間を気にしないで放置していても8分以降に撮影が終わっていることになり気が楽です。
2022/6/25追記)
このような面倒な事をしなくても、カメラ側のリモコンモードを「2秒リモコン」に設定すれば1~10分(1分単位)、15~40分(5分単位)の長時間露出が可能でした。


どちらの利用方法もテストでは上手くいきましたので後は夜空で本番を待つのみです。

よい利用方法を思いついたと思いますが、大抵こういうケースはアイデア倒れになるほうが多いので過度な期待はしないようにしておきます。

駄目だったら微速度撮影(タイムラプス)にでも挑戦してみよう。



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